郷土愛を育む活動に!_紫草(むらさき)の保存活動

<郷土愛を育む実践として_紫草(むらさき)の保存活動の目指すところ>
                                  by 大伴妬持

大切な存在が失われつつあります

皆さんは、多くの旧制の名門校の校章に「紫草(むらさき)」の花がデザインされ、校歌にも「ムラサキ一本武蔵野の・・・・」という詩が詠み込まれてきたことをご存知でしょうか?「紫草(むらさき)」は、伝統に加え学問や教養を象徴してきたとも言えるのです。「紫草(むらさき)」は、その色素で染め上げた紫色の衣装が高貴さを表すことで知られますが、聖徳太子冠位十二階の史実に示されるように、天皇家や藤原氏、武家の有力者により受け継がれ、日本の文化伝統を象徴する植物として格別な扱いを受けてきた植物です。
 ところが、この日本の黎明期を今に伝える万葉集を象徴し、しかも日本の伝統文化において極めて重要な役割を担ってきたこの植物が、今我々が存在するこの時代に、この世界から消え去ろうとしているのです。すでに埼玉県では昭和37年の発見を最後に絶滅、全国の野生種もほぼ壊滅しており、保存種の一部も類似した西洋種その混雑化がすすみ、レッドデータブックでは絶滅危惧種TBにランクされ、数十年を待たずに国産の純粋な遺伝子そのものが根絶してしまう可能性が高まっています。絶滅種というのは、いよいよ最後の状況にまで追い込まれないと気づかない、話題にもならないものです。国産の「トキ」のような事態に至る前に何とかしなければなりません。
 
 
 郷土愛を育む活動に!

 さて、これからの日本を担っていく子ども達のほとんどは、この「紫草
(むらさき)」を見たことがないのです。大人も同様、今の日本人そのものが「紫草(むらさき)」を知らないという実態は寂しい限りです。情報化も国際化も結構ですが、自国や郷土の歴史や文化を知り、誇りに思うことは、真の自立した国民として何より大切な資質ではないでしょうか?郷土への誇りや関心が薄ければ、他の世界で出くわした人から尊敬されるはずはありません。この何でもありの雑多な世の中で、純粋なもの、変わらないもの、儚いもの、他に代え難く受け継がれていくものこそが真に貴重なものなのだと思います。ひとりでも多くの日本人にこの存在を知って欲しい、そのような気持ちで活動をしています。日本人の誇りと言うほど大げさなことではないのかもしれませんが、せめてこの地域に育った子ども達が、いつか大人になってその地を離れることになっても、郷土の誇りのひとつとして「紫草(むらさき)」の存在を覚えておいて欲しいと思っています。


 積極的に保護する活動を!

 当NPO法人「仙覚万葉の会」は、この愛らしくも 儚い存在を守るべく、紫草(むらさき)保存活動を正式の事業活動として、細々と活動してまいりました。当NPOは原種の「紫草
(むらさき)」を復活させるのに成功(平成15年)し、一定数を保存しているものの、まだまだこころもとない状況にあります。また、混雑種を避けるための取り組みにも、多くの協力者理解者が必要と考えております。
 この機会にこれらの活動への協賛を頂けましたら、ありがたく存じます。

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・万葉集を象徴する花:「紫草」の保存活動のページ
・万葉の花「紫草(むらさき)」のページ
・紫草関係のページ
ムラサキ草データベース

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